「本当は愛してた!!」って、今さら言われても――ねえ?
「公爵令嬢アルフィーナよ。貴女との婚約を破棄し、首はねの刑に処す!!」
「いぇーい。よろしくぽ~ん」
「何ッ!?」
聖女デボネアの企みによって罪人にされたアルフィーナ。
帝国の王族・貴族に疎まれ嫌われ、最後は許嫁だったイケメン皇子に婚約破棄されて、無実の罪で首をはねられる。
そのたびに時間が巻き戻るのだが、そのたびに腹黒聖女が立ち塞がり、99回首がぽ~ん。
そして記念すべき100回目。「今度もぽ~んかなあ」なんて半ば諦め気味で過ごしていると、奇妙なことに気づく。
「公爵令嬢アルフィーナよ。貴女との婚約を破棄し、首はねの刑に処す!!」
(ああ、ずっと想っていた愛しい女を処刑せねばならないなんて!!)
――えっ、今の()は何!?
これは、人々の本音が聞こえるようになった令嬢が聖女の正体を暴いてぎゃふんと言わせ、皇子たちから溺愛されてしまうけどスルーして、自分だけの人生をつかみ取るお話。
レビュー