『急募、第一王子様の身の回りの世話をしてくれる方』

著者:鬼柳シン

「このままだと本当に没落です……」
 セリア・アーシヴルは、生家が没落の危機に扮していた。そんな時、『急募、第一王子様の身の回りの世話をしてくれる方』という知らせを受ける。『吸血鬼』や『暴君』と噂される第一王子の世話役という仕事だが、上手くいけば家を持ち直せる。セリアは家と領民を背負って第一王子の元へ使用人として働きに出る。顔合わせの日、部屋に入ると、噂通り吸血鬼のような見た目の第一王子が待っていた。しかしとても気に入られ、噂と誤解が解けながらの日常が始まっていく。甲斐甲斐しく接していたら、次第に第一王子の心が変わり始め――

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