目覚めたらギロチンで処刑された悪役令嬢の中にいました

 娼婦のミケーラは流行り病で死んでしまう。

(あーあ。贅沢な生活してみたかったな……)

 そんな最期の想いが何をどうして伝わったのか、暗闇の中に現れたのは、王都で話題になっていた悪女レティシア。

 そこで提案されたのは、レティシアとして贅沢な生活が送れる代わりに、彼女を陥れた王太子ライルと聖女パミラへの復讐することだった。

「復讐って、どうやって?」
「やり方は任せるわ」
「丸投げ!?」
「代わりにもう一度生き返って贅沢な暮らしが出来るわよ?」 

 と言うわけで、ミケーラは死んだはずのレティシアとして生き直すことになった。

 しかし復讐と言われても、ミケーラに作戦など何もない。

 流されるままレティシアとして生活を送るが、周りが勝手に大騒ぎをしてどんどん復讐は進んでいく。

「そりゃあ落ちた首がくっついたら皆ビックリするわよね」

 これはミケーラがただレティシアとして生きただけで勝手に復讐が完了した話。

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