余命わずかの引退聖女は冷酷公爵との厄介払い婚を謳歌したい

著者:西根羽南

聖女ミュリエルは、冤罪での婚約破棄、聖女引退、冷酷公爵との厄介払い婚を押し付けられて。
――歓喜した!

「さらば、うっとうしかった過去の人! おいでませ、短めの未来! 聖女を引退して薔薇色の余生ですね!」

聖女として働いた十年で、魔力の証である黒髪がほぼ白髪になったミュリエルの余命はあとわずか。
ところが短い余生を謳歌しようとするミュリエルに対して、夫の冷酷公爵が「絶対に『生きたい』と言わせてみせる」と溺愛し始めて――!?

余生を謳歌する引退聖女と死なせたくない公爵の、愛が伝わらない新婚生活。

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