やけくそで密入国した『夜逃げ聖女』は、殿下の愛に溺れそうです…!【雇った野盗が隣国の王弟殿下だった件】

エミリア・ファーテは偽聖女だ。
聖女の能力を持っているのに公的な承認をもらえず、『聖女』を名乗ることができない。

そんなエミリアは、皇女にして聖女でもあるカサンドラと背格好が同じだという理由から、カサンドラの『替え玉』として11年も働かされてきた。
しかし18歳のある日、カサンドラの逆恨みにより投獄されて処刑宣告されてしまう……。
エミリアは命からがら脱獄し、隣国ログルムントへと逃げた。

密入国した矢先に『謎の野盗』に命を救われた彼女は、護衛として野盗を雇うことを思いつく。

「ねぇ、あなた。私に雇われる気はない?」
「俺を雇う? 別にいいが、報酬は金じゃあダメだ。報酬はそうだな…『君自身』がいい」
「はい??」

その野盗は、自分との契約結婚に応じてくれる女性を探していたそうだ。

(野盗が契約結婚? どういう事情なのかしら…)

エミリアは知らなかった――その野盗の正体が隣国王弟殿下であり、彼との契約結婚が大陸を揺るがす大事件に発展することを。

偽聖女エミリアは、素性を伏せて平穏な暮らしを送ることができるのか? 
王弟ディオンの溢れる愛に戸惑いながら、仮初めの妻エミリアはセカンドライフを始めるのだが……!?

※溺愛・ざまぁのハッピーエンドです。
※カクヨム併載

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー