偽りの恋に疲れた令嬢は、棺に眠る恋の約束を目にし、不誠実な恋人を捨てる

著者:幌あきら

【異世界恋愛・ハピエンではありません】
 ハイディ・レンベック伯爵令嬢は婚約者のいる男と恋仲になってしまった。
 彼は婚約を破棄してハイディと一緒になると何度も言った。
「婚約者は病でね、寝たきりなんだ。良識ある親だったら婚約は辞退してくるはずだ」
 しかし、彼の婚約破棄の話はなかなか進展しない。
「すみません、なかなか先方が断りを入れてこなくて」
「病人をこちらから捨てるのはちょっと外聞が悪くて」
「見舞いは行っていますが、彼女とは何もありません」
「本当に好きなのあなただけ」
 彼の言い訳にハイディはすっかり疲れ、人に誇れない不誠実な関係は確実にハイディを苦しめる。彼への愛はあきらめられなかったけれど、ハイディは心に休息が欲しくなって、田舎の領地に帰ることに決めた。
 しかし、田舎に帰ったハイディのもとに舞い込んだのは、150年前の親族の遺体が発見されたという報告だった。奇跡的に腐らず若く美しいまま発見された元領主の遺体。元領主の残した秘密にハイディは激しく動揺する。元領主の死は果たされなかった恋の約束そのものだった──。

異世界恋愛、『失恋』モノです! 『非テンプレ』です。
短編(15,000文字程度)です。設定ゆるいです。
お気軽に読みに来ていただけたらありがたいです!!
 いつも誤字脱字報告ありがとうございます!! たくさんの感想もありがとうございます!!

 家紋武範様主催『約束企画』参加作品です。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー