黒のドレスを着こなす令嬢には、白いキセルがよく似合う

伯爵令嬢アレッタは黒のドレスを着こなし、夜会の場でキセルを吸う、異質な令嬢だった。
その貫禄は、彼女に言い寄る好色な貴族を軽くあしらい、裏社会の人間ですらたじろいでしまうほど。

ある日、アレッタは街で公爵令息にして若き騎士団長ティッツと知り合う。
時を同じくして、街に幻覚作用のある葉をキセルで吸う中毒者が続出し、ティッツはこの事件の調査に乗り出すことになる。
調査に限界を感じたティッツは、夜会の場でアレッタに「君の力を借りたい」と迫る。

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