ツクモさんとわたしの生活と未来のこと

仕事を終えて帰宅した途端、城崎朝子は見知らぬ男に説教された。
いや、誰だよ。
訝しむ朝子に男は告げる。
「私はこの屋敷に住まう付喪神である。いいから部屋を片付けろ、不衛生だ」

祖母を亡くして半年ほど。
手放す予定にしている田舎の広い家で、独り暮らしを余儀なくされている三十五歳女子(彼氏なし)と、おかん気質で説教好きなツクモさんとの生活と、その果てにある未来のおはなし。

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