魔導士ドロシーの伝説 ~ やってもいない罪を捏造されるくらいなら、今、この場で、そちらのご令嬢をブタにして婚約破棄の理由を作って差し上げますが、いかが? ~ 

著者:ノリヲ

これは伝説の魔導士、ドロシーの逸話の一つ「安易な婚約破棄はブタのもと」もしくは「豚に仕返しされれば蛙になる」と伝えられる話だ。

彼女がまだ単なる侯爵令嬢だった時、ペンドルトン王国の王太子、ストルアンから婚約破棄を申し伝えられた。

「ドロシー!お前がこのジーナをイジメていたことなどはもはや明らかだっ!」
「ここで『やった』の『やっていない』だの、『証拠を出せ』だの『その証拠はそちらの方の自作自演でわたくしが行ったことのではありませんのよ』だの、小説や演劇でよくある『悪役令嬢の婚約破棄』定番の流れをなぞってみても時間の無駄ですわね……。かしこまりました、ストルアン様。そこまでしてわたくしとの婚約を破棄したのであれば、そんな不確かな理由ではなく、ここで、大勢の皆様の前で、今からそちらの方を貶めさせていただきます。そうすればストルアン様に正当な婚約破棄の理由を作って差し上げることができますわ。それでよろしいですか?」

そうして、ドロシーは魔法を使い、ジーナの顔をブタに変えた。

6千文字程度の短いお話です。前後編にてお届けいたします。

*誤字報告・感想ありがとうございます!
*2020年11月8日 日間異世界〔恋愛〕ランキング2位!感謝!!

*アルファポリス様でも掲載いたしました。

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