悪役令嬢として退場してあげました。さあ、これからは私の時間です!

著者:蒼月

 十歳の頃に家の庭で頭を打ち、前世の記憶を思い出した公爵令嬢テレジア。
 それと同時にここが前世でハマっていた乙女ゲームの世界で、自分がそのゲームの中に出てきた悪役令嬢であることに気がつく。
 しかしテレジアは推しのヒーローである王太子とヒロインをくっつけるため、敢えて悪役令嬢役を引き受け、シナリオ通りに断罪イベントを経てゲームから退場していった。
 ようやくゲームから解放されたテレジアは、母親の生まれ故郷であるバルゴ公国へ身を寄せることにしたのだが……。
 そこにも乙女ゲームのような展開が待っていた。
 まるで攻略対象者のようなイケメンぞろいの男性達。さらにヒロインらしき令嬢まで登場してきてテレジアは大混乱。
 だけどこのヒロイン、どうも様子が変。
 それにバルゴ公国の王太子も、何か訳知りのような意味深な態度をとっていたのだ。

「お望み通りに悪役令嬢をやりきったのだから、これからは私の時間です!」

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