スキル『超幸運』持ちの俺、運以外のステータスがオール1だからと勇者パーティを追放される。反動で不幸どん底になったから戻ってこいと言われても遅い。俺だけスキルも魔法も取り放題だから君は野垂れ死んでてくれ

著者:つくも

「おい、グラン! お前は今日限りでこのパーティをクビだ!」
勇者カインに突然呼び出されたグランはパーティからクビ宣言をされた。
グランは【超幸運】というユニークスキルでアイテムのドロップ率やレアモンスターとの遭遇率を上げていたにも関わらず……。
「なあ、カイン。本当に良いのか!? 俺を追放すると反動でお前達には今までの幸運が不幸として降り注ぐ。不幸のどん底に落ちるんだぞ!」
「フッ。見苦しい嘘を言うな。そうまでしてまで俺様のパーティにしがみつきたいのか?お前はもう用済みなんだよ。今更幸運なんてこれっぽっちもいらないんだ。レベルもマックス、最強装備にスキルも揃った俺達に、運以外のステータスがオール1の役立たずは必要ないんだよ」
こうして追放されたグランは今まで周囲に分け与えていた【超幸運】を一人で使う事ができた。その結果、レアモンスターを討伐し、レア装備を手に入れ、魔法もスキルも取り放題になる。
グランは光の速さで最強へと乗しあがっていく。
一方その頃に無断でグランを追放した勇者パーティには暗雲が立ち込めていた。
グランを失ったことで、かつての幸運が不幸として降り注ぐようになったからだ。勇者カインは今まで手に入れてきた装備も魔法もレベルも名声も、そして仲間すらも失っていく。
一人、また一人とカインの元から立ち去る勇者パーティのメンバー達。
カインは破滅への道を一歩、また一歩と進んでいく事になる……。
※ 先行公開版のため、連載しつつ修正が入ります…続きを読む

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