とある弱小貴族の成り上がり ~政略戦争で両親を殺されたので、敵国の姫(聖女)と共にこの国に復讐しようと思っていたら、何故か世界を救う事になっていました~

 ローランド帝国の有力貴族シュルツ家の跡取りとして生まれた少年は、幸せに生きていた。しかし、七歳の誕生日を迎えた日、その日々は崩壊する。彼の目の前で、両親を政敵に殺されてしまったのだ。
 彼も両親と同じく殺される運命を辿るはずだったが──その瞬間、少年は〝とある力〟に目覚めて敵勢力を殲滅。窮地を脱するもの、家族や財産等を全て失ってしまう。
 以降、少年はシュルツ家と交流が深かった下級貴族のバーンシュタイン家に引き取られて、新たに〝ジュノーン〟という名に改名する事で、生き長らえてきた。
 彼の両親を殺したのは、ローランド帝国の有力貴族・マフバル=ホフマン。ジュノーンはいつか彼に復讐する事だけを目標に生きていたが、マフバルに近付く事も許されず、ただ戦場で武勲を重ねる事しかできなかった。 そんなところに、ある事件が起こった。
 敵国ハイランド王国王女ことリーシャ=ヴェーゼが捕縛されたというのである。何故か敵国の姫がローランド帝国領まで一人で入ってきており、捕縛されたと言うのだ。
 この物語は、ジュノーンとリーシャが出会うところから始まるのだった──。
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