報告:女騎士団長は馬鹿である

著者:野村里志

「知は力なり」。正々堂々とは真反対を行く男、アルベール・グラニエは自分の内地勤務の希望とは反対に12騎士団の副長に任命されてしまう。そこにいたのは個人技はあるが指揮能力の無い騎士団長、それとわずかばかりの戦意の低い兵士達であった。権力や後ろ盾もなく、内外に味方なし。そんな八方塞がりの状況でも、諦めるわけには行かない。年金、権力、そして女。憧れの余生のため、アルベールは今日を必死に戦っていく。
第2部あらすじ
東からの侵略を防いだマルセイユ王国、しかし新しい戦争の火種がすぐそこに迫ってきていた。一時の平和、それは第二次大陸戦争の合図であったのだ。無慈悲に襲いかかる帝国の軍隊、その最前線にクローディーヌ率いる第七騎士団はいた。そして勿論、あの男も。苛烈を極める戦場の中で、その男はまた別のものを見出していた。

レビュー