チートがあっても異世界にはいきたくない -異世界で現代の生活を続けるだけのお話ー

著者:siro

ブラック企業で働く、八神空也。 
毎日、職場と家を往復する生活をしている。 
仕事にやりがいも出世欲もなく、金だけは溜まっていった。 
目標や夢がない人生、生に執着がなく、子供の頃思い描いてた、かっこいい大人になれない自分に絶望した。 
そして鬱と疲労と極度の睡眠不足で倒れ、そのまま亡くなる事に。 
死んで楽になれる、やっと俺と言う生涯が終わると喜ぶも束の間、あの世で女神様に会い、異世界行の話をもちかけられるも、これを断固拒否。 
チートがあろうが、現代社会の生活に慣れきってしまった自分には過酷な異世界を生きる自信などない。 
そもそも生きる事に疲れて、やっと死ねたのだから、このまま楽にしてほしいと思うも。 
八神空也に拒否権はないし、地獄にも落ちたくない!異世界にいって自殺しても地獄いきだし、何やらどうしても俺に異世界に行ってほしい様だ。 
そんなに言うなら、と、現代の家を召喚できる様にしてもらい、住むところを確保、もちろん水、電気、ガスは使い放題のインターネットつき、特殊能力でネット通販も使える。金はかかるが、支度金ももらえた。 
更には簡単に死なれたら困ると、色々な能力をもらう。そんなにもらっても使わないと思いますよ。 
何せ家からあまり出たくないですからね。 
魔物が蔓延る魔の森に、現代の家を設置して、そこで寿命まで隠遁生活を送る。 
そんな無気力な主人公の、異世界隠遁物語である。 …続きを読む

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