ダンジョンの奥地にて人間に鍛えられたスケルトン。偶然出会った師に従って剣を振るうこと約500年後、瀕死の少年に体を押しつけられる。

只のスケルトンだった俺は、本能に従いダンジョンに訪れる人間を襲っていた。
ある日、いつもの如くダンジョンに入ってきた人間を襲うのだが、不思議なことにその人間には俺の攻撃が一撃も当たらない。
それになぜだか分からないが反撃もしてこない。
攻撃してこないならばチャンスがあると襲い続けるのだが、その人間は次に自分自身を殺すための方法を俺に教え始めた。
理由が分からないがこの人間を倒せるのならばと従い、俺は剣術をドンドンと習得していく。
一緒に過ごし、技術を教えてくれるその人間を俺はいつしか師匠と敬うようになっていた。
そして師匠がこのダンジョンを後にする際、時空をも斬り裂く一撃を俺に見せた。
俺は師匠に従い、その一撃を習得すべく剣を振るう。
そして俺はとうとうその一撃を完成させるが……
気がつけば500年が経っていた。

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