満月の夜に

引きこもり児童のとももは高校最後の年も、学級委員の差し入れてくれるノートだけで、まん中くらいのテストの点で出席を誤魔化していた。母が夜間パートと父が遠方に出張中だから、バレずになんとかやってきた。ところが、ある日学級委員が黒猫の子猫を押しつけてきた。里親が見つかるまでと費用は学級委員持ちで、とももは悪戦苦闘しながらも子猫の家族になってゆく。お別れが寂しいねと話していたら、ある満月の夜に「次の満月の晩、最初で最後の結婚」をしようと、子猫ごろにゃぁから生えた男の人の生きす魂に申込まれる。さあどうする?対人恐怖症の、ともも。人間のごろにゃぁと最初で最後の契りをするのか?猫人のごろにゃぁとモフモフするのか?
満月の夜は近い。
そして二人の決めた最初で最後の結婚後、とももは母にごろにゃぁの事をちゃんと話し、健康寿命まで責任もって飼いたいとねだる。母はとももには引きこもりのとももの為に内緒で全て工作していた父から善きにと言われてたので、まんざらいい返事をしてくれた。幸せな未来しか見えないとももとあたたかい家族と学級委員に、とももの引きこもりは長い時間をかければ治るかもしれない?と誰もが思ったその時、とももに何かがおこり、メロウなエンディングにならないと涙する両親。いったい、とももには何がおこったのでしょう?そしてごろにゃぁととももの行く先はどーなるどーなる。 悲痛なごろにゃぁの叫びは、とももとごろにゃぁの縁組みを最後まで保証するのか?

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