灰色のアルカディア

【不定期更新】
 神の住まう街で暮らす者たちは幸せである。飢えることもなく、乾くこともないのだから。

 十数年に一度の豊穣を祝う祭りを控え、浮足立つ街の中にあって、その街で生まれ育った少年――ジェイク・フェルナンドは、どこか冷めた目でその喧騒を眺めていた。
 普段は旅人すら立ち寄らない街に、冒険者を始めとした多くの来訪者が訪れる。
 様々な出会いと別れを繰り返し、少年は少しずつ外の世界を知る。

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