舌禍美人

時が経つほどに、周囲の環境は様々な変化を迎えるものだ。高等部に上がった僕には新たな友人が出来たし、入学前には使えなかった魔法もいくつか使えるようになった。件のマリアンヌ公爵令嬢の勇名と、例のテンセイシャの求愛行動が猛威を奮っているらしいが、僕の周りは一見平和そのものだ。

だけど、変わらない部分もある。僕の場合、それは姉であるパメラ・クレマンティの舌禍だった。

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