雨戀華浪漫奇譚 ～神さまと少年～

「神さま大好きだよ……世界で一番、すき」
煌琳（こうりん）はよく遊びよく笑いよく泣く、元気いっぱいな18歳の少年だ。煌琳は幼い頃の記憶を失くし天涯孤独の身の上だったのだが、そんな自分を拾って育ててくれたのが「神さま」──ユエ──だった。
神さまは白い肌と銀色の長い髪と金色の瞳を持つ美貌の青年だが、綺麗な顔に似合わず無愛想で短気で口も悪くて素直じゃなくて、かつむっつりスケベでいじわるという大人の見本にもならないような男だったが、不器用ながらも自分のことを大切にしてくれている彼のことを煌琳は深く愛していた。
そんな神さまとともに幸せな毎日を過ごしていたある日、思わぬ侵入者たちの出現によって煌琳の世界にヒビが入る。失われた記憶を取り戻す時……それは煌琳にとって甘く満ち足りていた日々の終わりを意味していた。これは戀しあい運命の糸で繋がったふたりが出逢うまでのお話。
＊「＊」印がついているのはR18シーンです。
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