追放されるまでが悪役令嬢です。

著者:屋津摩崎

「キシリアナ=ローゼリア、君の犯した罪を数えよう。」
大勢の人の前で侯爵令嬢キシリアナは婚約者であった王太子から断罪された。
罪状は、とある貴族の隠し子として生まれ、平民から貴族令嬢へとなった麗しの才女フランシソア=ミゼットへの執拗な嫌がらせと虐め行為・・・

その日からキシリアナの転落人生が始まった。

侯爵家からは追放され、身一つでメダリア港湾自治都市に放り出されてしまい、貴族という身分を剥奪されたキシリアナは、平民のキアとしてメダリア港湾自治都市で新たな人生を歩むことになる。
そして10年の歳月が過ぎた。日々を懸命に生きていたキアは気づくと27歳になっていた。
10年経った今でも悪夢のように思い出される過去の記憶、そして今でも鮮明に覚えている、フランシソアに言われて何故か激昂した「頑張って、悪役令嬢さん。」という言葉。
あの時は意味が分からなかったが、10年経った今になって、とあるきっかけを発端に誰も知りえない真実が少しずつ紐解かれていく事となる。

これはストーリーが終了しヒロインがハッピーエンドを迎えた後、断罪されてその役目を終えた元悪役令嬢キシリアナの10年後を描いたドタバタアフターストーリーである。

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