イケメンと美女しかいない学校で、何故かモブの俺がモテまくるんだが?

著者:江月祐畝

 少子高齢化社会を無視できなくなった国、日本では様々な対策が施されてきた。

 だが、どんな対策を施そうとも、根本の問題が解決しなければいつまでもいたちごっこが続く。

 そこで少子化問題を解決するために政府はある法律を作った。

 その名も、『青少年恋愛促進法』。

 その名の通り、青少年が健全な恋愛をできるためにいい大人たちがサポートしてあげようねー、っていうよくよく考えれば何も考えていないこと丸わかりな法律である。そんな法律なので仮適用のようなものであり、効果が見込めなければすぐに中止する予定であったらしい。

 だがしかし。

 駄菓子菓子。

 この法律は政府が期待する以上の戦果を上げた。

 簡単にまとめよう。

 なんかもう色々いいことがあったね! 

 である。なんとも分かりやすくて素晴らしい文章であろうか。

 そのほかにも、色んな政策を施した。

 そして五年後。

 なんと、その年の結婚した男女の数は五年前と比べておよそ1.3倍へと増加していた。この事実から、この法律をそのまま適用することが決定。

『青少年恋愛促進法』が適用されてから10年。

 日本では、この法律が当たり前になった。

 そんな日本の中に、あることで噂されている学園、私立聖駿学園がある。

 曰く、イケメンど美少女しかいない学園。

 曰く、数週間のスパンで交代されるものの、男女ペアの同棲寮。

 曰く、その学校にいる生徒は皆高スペック。

 そんな、神リア充にしか許されないような楽園に、一人のフツメンが入学することが決まった。

 そもそも、イケメンと美少女しかその学園にいないのはその学園の基本方針である『優れた人材の育成』において、顔面偏差値も選考基準の一つだったからである。

 だが、フツメンが入学してしまうことになった。

 なぜか?

 顔以外の能力テストがずば抜けていたからである。

 筆記試験、運動能力試験、コミュニケーション試験において、歴代ダントツ一位を叩き出した顔面偏差値50のフツメン、天掛幸人。

 これは彼が、全力でモテようというお話である。

10/12 現実恋愛 日間1位
10/13 総合   日間4位
10/14 現実恋愛 週間2位

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