真実の愛だろうが、運命の恋人だろうが、婚約者を譲るつもりはありません

年の離れたオドネル伯爵家の跡取りであるブライスと結婚が決まった。
ブライスは数年前に婚約寸前の恋人が国外留学に行って、戻ってこなかったという過去を持つ。そのため、なかなか婚約者が見つからなかった。今回、とある事業の一つとして、シンシアは彼と婚約することに。

色々な問題があると身構えていたが、ブライス自身は少し押しに弱いがとても優しい人だった。政略結婚だがブライスはとても穏やかで、幸せになれそうな気がする。

結婚するまでの間、少しずつお互いの距離を縮めている矢先のこと。
二人で訪れた庭園で、一人の女性が婚約者に親し気に話しかけてきた。ブライスを捨てて他国に留学した元恋人がいた。

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