【短編】「私と王太子の婚約を知った元婚約者が、王太子との婚約発表前日に家に押しかけて来て『俺の気を引きたいのは分かるがこれはやりすぎだ!』と言って復縁を迫ってきた」

元婚約者は男爵令嬢のフリーダ・ザックスと浮気をしていた。

その上、
「お前がフリーダをいじめているのは分かっている!
お前が俺に惚れているのは分かるが、いくら俺に相手にされないからといって、か弱いフリーダをいじめるなんて最低だ!
お前のような非道な女との婚約は破棄する!」
私に冤罪をかけ、私との婚約を破棄すると言ってきた。

両家での話し合いの結果、「婚約破棄」ではなく双方合意のもとでの「婚約解消」という形になった。

それから半年後、私は幼馴染の王太子と再会し恋に落ちた。

私と王太子の婚約を世間に公表する前日、元婚約者が我が家に押しかけて来て、
「俺の気を引きたいのは分かるがこれはやりすぎだ!」
「俺は充分嫉妬したぞ。もういいだろう? 愛人ではなく正妻にしてやるから俺のところに戻ってこい!」
と言って復縁を迫ってきた。

この身の程をわきまえない勘違いナルシストを、どうやって黙らせようかしら?

※ざまぁ有り
※ハッピーエンド
※他サイトにも投稿予定。

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