転生したら、「残虐皇帝」の愛妻として求められました

著者:瀬尾優梨

帝国の田舎で暮らす薬草師のミアは、行き倒れていた十二歳年下の少年・クレトを拾い、大切に育てた。
彼女は手製の薬で国を疫病から救ったが、クレトを気に入った皇女の命令により彼に心ない言葉を吐いて出て行かざるを得なくなる。
だがミアは皇女の手先に襲われ、愛する養い子の幸せを願いながら息絶えた。

ミアは約十年後――かつての皇女が悪の女帝として帝国を支配する世に、男爵令嬢タリサとして転生した。だがあるとき、第一皇子が女帝を殺害して帝位を簒奪した。
皇帝の名は、フェリクス。彼は……クレトの生まれ変わりだった。
そしてタリサと再会したフェリクスは、前世からずっと想っていた彼女に結婚を申し込んできた
のだった。

「あなたが結婚したいと思う『私』は、ミアなのですか? それともタリサなのですか?」

死に別れた二人の想いが三十年の時を経て、現在につながっていくお話。全12話。

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