34歳、独身無職。女子大生に拾われる。

著者:北森青乃

とある日。君島丈助34歳は、誠心誠意尽くしてきた会社からクビ宣告を受ける。
上司の口から告げられたのは、身に覚えない事ばかり。しかし、丈助の弁解は無常にも誰の耳にも届かなかった。
更に帰り際、丈助を送り出したのは……事の発端を作った先輩。そしてその隣には、同棲していた丈助の彼女が肩を抱かれていた。

『ねっ? どんくさいでしょ?』
『『はははははっ』』

何もかもを失った丈助は、当てもなく歩き続け……気が付けば、1人公園で夜更けまでビールを呷っていた。
夜空を見上げながら、途方に暮れる丈助。頭の中に最悪な事が過ぎろうとした時だった。

目の前に現れたのは……

「あの、何してるんですか?」

これは、全てを失った男が女子大生に拾われ……幸せを取り戻す物語。

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