清楚系美少女に「デブのキモオタはタイプじゃない」と残酷にフラれた俺は、オタクに厳しいギャルにシゴかれて男を磨くことに!?

著者:間咲正樹

「ゴメンね、松永くんみたいなデブのキモオタは、タイプじゃないから」
「…………え」

 勇気を振り絞って片想いをしている吉岡さんに告白した俺。
 が、吉岡さんの口から放たれた返事は、何とも残酷なものであった。
 あまりのショックに河川敷で一人号泣していると――。

「アレ? 松永じゃん。どしたん、そんな泣いてさ?」
「――!!」

 クラスメイトでギャルの木津根さんに声を掛けられた。
 これは……、ラノベでよくある、『オタクに優しいギャル』というやつか……!?
 俺は藁にも縋る思いで、先程吉岡さんにされた仕打ちを話した。
 ――が、

「なるほどね。それは松永が悪いよ」
「っ!!?」

 木津根さんからの第一声は、オタクに優しいギャルとは真逆のものであった。

「な、何で……」
「何でって。松永がデブのキモオタなのは事実じゃん」
「……!!」
「でも大丈夫。人間は努力次第で、誰でも特別になれるからさ! アタシが松永のことを、一人前の男に鍛えてやるよ!」
「は?」

 ――こうして俺の、オタクに厳しいギャルにシゴかれる日々が幕を開けた。

※柴野いずみ様主宰『ざまぁ企画』参加作品です。

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