婚約破棄は惨劇とともに ~最後に残るのは私です~

目の前に広がるのはベルベットの濃厚と若い赤ワインの鮮やかさを併せ持つ赤の色。
けれど実際に目に映るのは布やワインなどではない。
王太子である「私」が画策した婚約破棄は、思いもよらない方向へと転がり落ちている。
目の前で倒れた婚約者と、おかしい側近達。
この茶番劇が終わる頃、願いを手に入れて笑うのは「私」だろうか。
それとも……

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