傭兵ジョン・ランデルは、戦場に行った

著者:鯵御膳

人間と魔族が争いを続けている世界。
とある勢力境界線付近で魔族の侵攻を防いでいるソリオス大要塞のほど近くにある『狭間の街』ワールウィンド。
戦場からの逃亡者や犯罪者も流れ込んでくる物騒な街に、一人の男が流れ着いた。
傭兵、ジョン・ランデル。
人間と魔族の間で停戦協定が結ばれ、一時的な平穏が訪れたために戦場がなくなり、居場所を失った男。
ワールウィンドにたどり着いた彼は、少しばかり騒動を起こした後に衛兵の職を得てこの街に住むことになった。

今まで経験したことのない、穏やかな日々を送るジョン。
だが、その平穏も長くは続かなかった。
再度侵攻してきた魔族によってソリオス大要塞が陥落、そのまま魔族の軍勢はワールウィンドの街へと迫る。
魔族の策略によって陥落必死となったその時、ジョンは愛用の大剣を手に立ち上がる。
そして彼は、戦場へ行った。
愛する街と人々を守るために。

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