私のことなど見向きもしない婚約者に別れを告げたら縋り付いて来るのですが。何故?

著者:もも

伯爵令嬢クララが十歳になり婿を取ると知れ渡ると、多くの釣書が伯爵家に届くようになった。その中には昔一度会った侯爵家三男のアルフォードの物も含まれていた。
入念に調査をした伯爵家はアルフォードを一番の相手だと認識した。もちろんクララが望めばだったが。クララは穏やかな暮らしを望みイケメン過ぎるアルフォードとの婚約には乗り気ではなかったが、侯爵家から望まれてしまっては断れない。最初は話も合っていた二人だったが、アルフォードが思春期になると関係はすれ違って行った。クララが十二才になり、流石にこのままでは結婚は無理だと、クララはアルフォードに婚約の解消を突きつける。
それをを聞いたアルフォードはクララに捨てないでと縋るのだった。

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