たなかの小説一覧

小説家になろう

闇堕ち桃太郎

しばらくの間は本気で信じていました。私は桃から生まれてきたのだと。....
著者 : たなか
小説家になろう

元勇者のおじいさんと元聖女のおばあさんが秒で全てを解決する昔話

 昔々あるところに、元勇者のおじいさんと元聖女のおばあさんがおりました。  ある日、いつものようにおじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出掛けました。....
著者 : たなか
小説家になろう

私が犯した罪について

 まず一番最初にくれぐれも誤解を招くことがないよう断っておきたいのですが、今回の事件は決して計画的犯行ではありません。ましてや、許されざる行為によって、混乱を巻き起こし、無秩序をもたらそうなどというような大それた意図など全く持ち合わせておりません。....
著者 : たなか
小説家になろう

婚約者が入学式の代表挨拶でやらかしました

「……歴史ある本学園の生徒であるという自覚を欠かさず、一つ一つの行動に責任を持ち、自立した学園生活を送るよう心がけて下さい」  はあ……安心しました。婚約者のアラン第一王子殿下が新入生歓迎挨拶をなさると聞いてヒヤヒヤしていましたが、私の心配しすぎだったようです。さすが、未来の王太子というべき見事な....
著者 : たなか
小説家になろう

ありふれた婚約破棄にプロの実況と解説をつけてみた

「さあ、ついにこの日がやってきました! 修羅場とざまぁを愛してやまない皆さん、こんにちは。ジョン・カビラッティです。ご機嫌いかがでしょうか? アリストクラッツリーグ第1節の模様をお伝え致します。この試合の解説は、元王国代表MFでお馴染みのノースバレー・フォルテさんです。本日もよろしくお願いします」....
著者 : たなか
小説家になろう

聖女、悪魔を召喚する

「厭忌の念に心を蝕まれ、その口から醜悪な呪詛を吐き出し、地獄から我を召喚したものよ。汝の求めに応じてこのサタンが……ん……?」  どこからともなく現れた悪魔は、何故か目の前にいる女性をじっと見つめて、趣のある名乗り口上を中断しました。 「……お前……まさか聖女ではないよな?」....
著者 : たなか
小説家になろう

親しき仲にも程度あり

「やはり……今回もダメだったか……」  深い溜息を吐き出し、肩を落とす国王。 「途中までは上手くいくかと思われたのですが、残念ながらあの二人の相手をするには、彼女では力不足だったようです……それでは、今回の『男爵令嬢横恋慕作戦』のレポートを読み上げます」....
著者 : たなか
小説家になろう

ッデレ王子

「なあ、イザベラ! 僕達の婚約は、あくまでも政略結婚であることを忘れないでくれよ! でも決して君のことを愛していないというわけではないからな!」 「ああ、イザベラ! そのドレスは全然君に似合っていないな! 無論、眩い太陽のような君の美しさに比べると地味すぎて見劣りしてしまうという意味でだが!」 ....
著者 : たなか
小説家になろう

逃げるは恥だが楽になる

「今日この場で王太子アランの名において、公爵令嬢イザベラとの婚約を……おい、待て! イザベラ! どこへ行くんだ!」  私は、彼の言葉を最後まで聞くことができず、制止を振り切り、パーティー会場を走って逃げだしてしまいました。何度か躓いて転びそうになりながらも、学園の廊下を駆け抜けていきます。すれ違う....
著者 : たなか
小説家になろう

前世からの運命と前々世からの宿命と前々々世の赤い糸……

ある朝目覚めると、突然、雷に打たれたような衝撃と共に、前世の記憶がはっきりと蘇りました。....
著者 : たなか