高嶺の花の今カノは、絶対元カノに負けたくないようです

著者:とーわ

千田薙人(せんだ なぎと)は、ずっと片思いをしていた朝谷霧(あさたに きり)に中学卒業の日に告白し、OKをもらえた――はずだったのだが、同じ高校に入学してから一週間後にフラれてしまう。
霧に対してずっと意識しすぎたままで、思っていることを伝えられなかった自分を変えたいと考えた薙人は、同じクラスの女子生徒が強引に部活の勧誘を受けているところを見かけて、思い切って助けに入る。
彼女は霧と同じくらい新入生の中で目立つ存在で、今まで話したことのなかったクラスメイトの鷹音希(たかね のぞみ)だった。
その日をきっかけにして、希は言葉にはストレートに表さないが、薙人と接したいというのを行動で示すようになる。
しかしそんな二人を見た薙人の元カノ――霧がとんでもない発言をする。
「私、ナギ君の元カノってことでいいんだよね?」
薙人と仲良くする希に対して、反応をうかがうような言葉。希は薙人と友達になったかどうかという関係であるにも関わらず、こちらもとんでもない返しをする。
「今は私が千田君とお付き合いしているので、私が『今カノ』です」
こうしてなし崩しに始まってしまう、薙人を巡る恋愛争奪戦。
『元カノ』『今カノ』に取り合われる受難(?)の日々が始まる。…続きを読む

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