壁役など不要! 紙防御の仲間を助けまくってきたのにS級パーティから追放された俺は、未開の地で≪奴隷解放≫スキルを授かり、助けた美少女たちから溺愛されている内に……史上最強の国が出来ていた

 俺は、自慢の体力で敵を引き付け、その間に仲間に敵を倒してもらう、いわゆる壁役を続けて幼馴染と共にS級冒険者となった。
 仲間を守る事に特化したパラディンというジョブなのだが、皆俺に守られているからか、防御や回避スキルを習得せずに、攻撃スキルだけをひたすら伸ばしていく。
 そんな中で、俺のスキルで守られている事を忘れたのか、火力が無い俺をクビ……って、どうなっても知らないぞ!? お前らの本来の防御力なんて、紙同然なのに。
 だが、S級冒険者まで上がるのに激動の日々だったし、たまには一人でゆっくりしようと、のんびりとした依頼受ける為に冒険者ギルドへ行くと、未開の地を開拓して欲しいと言われる。
 話を聞くと、過去に開拓を試みたが、現れる魔物が強すぎて農夫が全員逃げ出してしまった曰く付きの土地なので、広大な土地が報酬になるのだとか。
 S級冒険者のアレックスさんなら大丈夫ですよ……と言われて行ってみると、周囲に村どころか家すらない、ド田舎を通り越した、魔族の住む地だった。
 農具が放置されたまま、荒れ放題になっている土地には見たことのない魔物が居て、なんとか倒すと「奴隷解放」というスキルを獲得する。
 何でもこのスキルを使用すると、世界中のどこかで奴隷にされている異性の誰かを一人、俺の元に召喚するのだとか。
 奴隷解放というスキルだし、使った方が世の為だろうと思って早速発動させると、綺麗なエルフの少女が現れる。
 その後も、建築スキルを持つ少女、囚われの身であった異国の姫……と、奴隷にされている人を解放しまくっていたら、いつの間にか国が出来ていて、国王扱いされてしまっていた。
※第○話:主人公視点
 挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
 となります。…続きを読む

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