【あらすじ】
ある朝、三十二歳の僕が目を覚ますとなぜか高校二年生に戻っていた。
これはまさか噂のタイムリープ。
夢にしてはすごく現実感がある。
というかほっぺたをつねると普通に痛い。
戸惑っていた僕の所に、突然窓から飛び込んできたのは――。
「あーちゃん! これぇ! どうなってるのぉー! 高校生になっちゃったよぉー!」
隣に住む幼馴染で僕の妻の千帆だった。
どうやら彼女も僕と一緒にタイムリープをしてしまったらしい。
普通こういうのって、愛する人の運命を変えるためにタイムリープするんじゃないの?
どうして一緒に千帆までタイムリープしてるの?
というか、タイムリープする心当たりがなさすぎるんだけれど!
そんなこんなで、始まった人生二回目の高校生活。
はたして僕はなんのためにタイムリープしているのか。
そして、どうして千帆も一緒にタイムリープしているのか。
タイムリープの謎を探るべく、そして元の未来に戻るべく、僕と千帆の非日常がはじまる――。
「あーっ! ちっちゃい頃のぉー、あーちゃんも可愛いねぇー!」
「いや、千帆? なんでそんな寄ってくるの?」
「……えへへぇー。そういえばぁー、高校の頃ぉー、あーちゃんってばぁー、私のこと避けてたよねぇー?」
「なんでにじりよるの! やだ、怖い! 千帆さん! ちょっと千帆さん!」
「ねー、なんでぇー、避けてたのかなぁー? なんでぇー、幼馴染でぇー、将来結婚するのにぃー、避けてたのかなぁー?」
「それはその、千帆が高校生の目には毒な発育であらせられまし」
「うにゃぁーっ!(おおいかぶさり)」
「おわぁーっ!(おおいかぶさられ)」
その前に、高校の頃から発育がよかった嫁がその本性を露わにして襲いかかってきた!
そうよね、君ってもう奥さんだものね。
中身は普通に経験豊富な奥様だものね。
そして割とスキンシップ好きだものね。
けど、そんなことやってる場合じゃないでしょ!
奥様になっていろいろ知っちゃった幼馴染と一緒にやり直す性春タイムリープ!
はたして僕の貞操――じゃなかった、僕たちがタイムリープした理由はいかに!
「だめぇ、千帆さんだめぇ! 高校生なのにそんなことしたらダメなのぉ!」
「よいではーないかぁー、よいではーないかぁー」
やっぱ貞操の方がやばい!
【主人公】
鈴原 篤 : 主人公 ソフトウェア会社の主任
西嶋 千帆: ヒロイン 篤の妻 グラフィックデザイナー 元バレー部
相沢 郁奈: 篤と千帆共通の友人(年下) パン屋店員
杉田 良平: 主人公の親友 同僚 元野球部
天道寺 文: 千帆の親友 有名な小説家 金髪ギャル
志野 由里: お隣さん 市立図書館司書 元図書委員
【更新】
一日二話更新(12:17/20:07)です。…続きを読む
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