ハズレスキル≪ためる≫しか使えん奴などいらん! 初日で魔法学校を退学にされたけど……知らないの? 魔力をためて、ためて、ためれば、八倍の威力でドラゴンも一撃で倒せるんだけど。……あ、もう遅いからね?

 十六歳になり、魔道士になる為の勉強をする魔法学校へと入学した俺、ライリーは、≪ためる≫スキルしか使えないからと、初日で退学にされてしまった。
 ≪ためる≫スキルは、魔力を溜め、次の攻撃を二倍の威力にする強力なスキルで、連続して使えば四倍、八倍と増えていくというのに理不尽過ぎる。
 立派な魔道士になると言って村を飛び出して来たので、家に帰る事も出来ずに途方に暮れていると、賢者だという人に拾われ、弟子として強くしてもらえる事に。
 俺のスキルのメリットとデメリットを把握している師匠の指示により、魔力を溜めている間に俺を守るパートナーが割り当てられたんだけど、それがまた美少女で……って、師匠の娘!? しかも、連携を強固にする為、寝食を共にしろ……って、いいの!? あ、いいんだ。
 修行を積んだ俺たちは、二人揃えば魔族にだって勝てるようになり……え? 俺たちを魔法学校に? 俺には師匠が居るから、もう学校は必要ないね。
※第○話:主人公視点
 挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
 となります。…続きを読む

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