奈落の王と嘆きの女王

 西暦2022年。世界各地で遺物と呼ばれる異文明の痕跡が見つかり始めて半世紀以上が過ぎようとしていたこの時代、世界は東西の冷戦を経て今なお戦禍の炎に包まれていた。遺物は兵器に革新をもたらし、その技術によって作られた拡張人型機動戦車――EPTと呼ばれる大型の人型兵器が戦場の主役になっていた。大国政府がこぞって遺物の収集と確保を推し進め、その過程で巻き起こる領土紛争や小国への蹂躙。人類に破滅を告げる時計の針は確実に加速していた。

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係がありません。
この作品に特定の国家、人種、民族、宗教、政治団体、企業、その他あらゆる組織や個人、思想を誹謗中傷する意図はありません。
また、この物語は法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

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