俺は噴水である。俺の前で公爵家当主がうなだれていう。
「あなたにふさわしい男になる。それまでどうか待っていてください。 ─── と告げてから、明日でもう10年だ。やはり10年は長すぎるだろうか?」
俺は渾身の怒りを込めて告げた。
『当たり前だろうがボケ。姫さんをどんだけ待たせる気だ』
まあコイツに俺の声は聞こえちゃいないんだがな。
これは、噴水の前で繰り広げられる恋人未満なもだもだな二人と、その二人に怒涛のツッコミを入れていく噴水の物語。
俺は噴水である。俺の前で公爵家当主がうなだれていう。
「あなたにふさわしい男になる。それまでどうか待っていてください。 ─── と告げてから、明日でもう10年だ。やはり10年は長すぎるだろうか?」
俺は渾身の怒りを込めて告げた。
『当たり前だろうがボケ。姫さんをどんだけ待たせる気だ』
まあコイツに俺の声は聞こえちゃいないんだがな。
これは、噴水の前で繰り広げられる恋人未満なもだもだな二人と、その二人に怒涛のツッコミを入れていく噴水の物語。
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