君が幸せならそれで良い

著者:マノイ

 『覚えてろよ! 絶対許さねーからな!』

 平尾(ひらお)の幼馴染、草野 菜穂(くさの なほ)の父親は、彼女が小学六年生の頃に二人の詐欺師を捕まえた。その詐欺師達が連行される姿を偶然目撃した平尾は、男達が刑務所出所後に菜穂に危害を加えるのではと危惧をする。悩みに悩んだ結果、町はずれの道場で己を鍛えその日に迎えて備えることにしたが、菜穂は怪しげな道場に入り浸るようになった平尾を気持ち悪がり距離を取るようになってしまう。

 例え菜穂に嫌われようとも、彼女が日常を謳歌出来るならばそれで良い。

 その日が来るまで平尾は生活の全てを菜穂を守るために費やした。
 そして高校二年生のある日……

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