間咲正樹の小説一覧

小説家になろう

私から何でも奪っていく妹

「あぁ! お姉様ズルいッ!」 妹のメリアは、そう言っていつも私から何でも奪っていく。 ルビーのネックレスも、オパールのブレスレットも、蝶をモチーフにしたピアスも、ダイヤモンドの指輪も、お父様から私にプレゼントされたそれらは、一つ残らず全部メリアに奪われた。 ――そんなある日、私宛に届いた、名門バッ....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

いつもゲーセンで一緒に遊んでいるガサツなおねえさんが、俺が入学した高校ではアイドル的な存在だった

俺と四方子(よもこ)さんは商店街にあるゲーセンの常連同士で、毎週日曜日の午後は一緒にメダルゲームで遊んでいる、親友とも呼べる間柄だ。 だが、何故かいつも四方子さんはサングラスとマスクをしており、素顔を見たことは一度もなかった。 ただ、四方子さんは明日から俺が入学する高校の一個上の先輩だということは聞....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

軍師に憧れる公爵令嬢は無実の罪で婚約破棄された挙句追放されたので、隣国で軍師として采配を振る

 公爵令嬢のコーメ・チュターツは、軍師である父に憧れ、いつか自分も軍師として国を支えることを夢見ていた。  だがそんなある日――。 「コーメ・チュターツ、ただ今をもって、貴様との婚約を破棄する!」 「――!」  婚約者であり皇帝でもあるソウソに、夜会の最中に突如婚約破棄されてしまうコーメ。  ソ....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

今日も学校一の美少女幼馴染に「お前が大好きだッ!!!」と告白したら「私も大好きだよ」と言われた。でも俺は騙されないぞ……! あんなに可愛い幼馴染が、俺みたいなモブ男を好きなわけないだろう……!

「透果(とうか)、俺は……お前が大好きだッ!!!」  多くの生徒が登校している真っ最中の朝の校舎前。  今日も俺は幼馴染の透果に、全身全霊で俺の真っ直ぐな気持ちを伝えた。  嗚呼、今日の透果も何て可愛いんだろう……。  銀河を散りばめたかのような輝く大きな瞳。  最高級の絹糸もかくやというほど艶の....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

清楚系美少女に「デブのキモオタはタイプじゃない」と残酷にフラれた俺は、オタクに厳しいギャルにシゴかれて男を磨くことに!?

「ゴメンね、松永くんみたいなデブのキモオタは、タイプじゃないから」 「…………え」  勇気を振り絞って片想いをしている吉岡さんに告白した俺。  が、吉岡さんの口から放たれた返事は、何とも残酷なものであった。  あまりのショックに河川敷で一人号泣していると――。 「アレ? 松永じゃん。どしたん、そ....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

未来から私の旦那様である侯爵令息がやって来て、現代の侯爵令息に告白するよう圧をかけてきた!?

私は貴族学園内でクラスメイトのフランツ様に、淡い恋心を抱いている。 だがヘタレな私は、告白する勇気を出せないまま毎日を過ごしていた。 ――そんなある日、放課後学園を出たところで、フランツ様にそっくりな大人の男性に声を掛けられる私。 その男性は、未来から来たフランツ様で、私の旦那様だと言い出し……!?....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

しくじり王太子 ~僕みたいになるな!!~

 ここはテレア王国の執務室。  執務官のワッカとサワは、とある人物を待っていた。 「なあサワ、今日来る王太子ってどこの誰だっけ?」 「もう、ワッカは本当に忘れっぽいわね。ニャッポリート王国のダスティン王太子殿下よ」 「ああ、そうだったそうだった。いやあ、どんな話を聞けるのかな。楽しみだ。――ん?」....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

妹と二人で歩いてるところをクラスメイトの氷の女王に目撃された翌日から、氷の女王の様子がおかしいんだが?

「く、櫛崎(くしざき)さん、おはよう!」 「…………」 「嗚呼櫛崎さん、今日もお肌がスベスベで見蕩れちゃうわ!」 「…………」  氷の女王こと櫛崎さんは、今日も男女問わずクラスの人気者だ。  辞書の『傾国の美女』の欄に載っててもおかしくないくらいの絶対的な美貌を持っている櫛崎さんなので、さもありな....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

悪役令嬢は婚約破棄の最中にカレーを作る

「ルリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」 「――!」  国中の貴族が集う煌びやかな夜会の最中。  私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるガラム殿下が、唐突にそう宣言した。  そ、そんな――!  ――私はおもむろに玉ネギをくし切りにし、それを油を引いた寸胴鍋に投入してさっと炒....
著者 : 間咲正樹
小説家になろう

私が男爵令嬢をイジメているという理由で婚約破棄宣言したものの、徐々に「あれ、これ、男爵令嬢に騙されたんじゃね?」となったけど今更後に引けなくなってる王太子殿下哀れだわ

「ジュリア、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」 「……!」  煌びやかな夜会の最中、私の婚約者であり、我が国の王太子殿下でもあらせられるダリル殿下が、唐突にそう宣言した。  ……やれやれ。 「どういうことでしょうか殿下? 私たちの婚約は、国が決めた重要な政略結婚です。殿下の一存でそう簡単に....
著者 : 間咲正樹